家もだんだん汚れる

汚損への備えと暮らし方の知恵


1 日頃の掃除は必須!

空き家を想像してみましょう!

住む人が居らず掃除や片付けされない家はどうしても傷みやすくなります. 日頃の掃除やお手入れで清潔に住むことは家を長持ちさせる基本です.


2 お手入れの概要情報

日頃の清掃やお手入れは「異状を見つけること」につながります!見つけたら業者さんに相談して対応してもらいましょう.

 

①基礎 

 建物間際に生える草取り・雨垂れ汚れ落とし等

②敷地 

 定期的草取り・ゴミ拾いなど

③室内の床 

 拭き掃除・掃除機掛け・ワックスがけなど

④たたみ  

 はき掃除・拭き掃除・カビ取りなど

⑤玄関タイル 

 拭き掃除など 

⑥壁や天井クロス 

 汚れ落とし・カビ落としなど

⑦流し台や洗面台 

 排水口掃除、ふき掃除など

⑧コンロまわり 

 油汚れ、こびり付き汚れ落としなど

⑨キッチン換気扇(レンジフード) 

 水や油の汚れ落としなど

⑩浴室内・浴室換気扇 

 水垢やカビ汚れ落とし、ふき掃除など

⑪居室換気扇 

 ホコリ汚れ落としなど

⑫トイレ 

 便器及びタンク内の汚れ落としなど

⑬玄関ドアや窓 

 拭き掃除・枠(さん)の掃除など

⑭網戸 ホコリ落とし掃除など

⑮室内のドアや戸 拭き掃除など

⑯照明器具 拭き掃除など

⑰エアコンやストーブ ホコリ落とし掃除など


3 湿気をためない暮らし方を知る

換気しないお風呂場を想像してみましょう!湿気や水分が外に抜けずカビが生えてきます.

換気せず洗濯物室内干しも危険です. カビは壁や床を汚し、放置すると仕上材や下地の腐朽やシロアリ被害に繋がる可能性もあります.

 

●住まい方の工夫

① 入浴時、入浴後は換気扇を必ずつける

② 調理の際や鍋するときも換気扇は重要.

③ 洗濯室内干しするときは、換気扇をつける

  エアコンある際は除湿運転する

④ 開閉型の灯油ストーブ(石油ストーブや

  ファンヒーター)は極力使用しない.

  使用する場合、定期的に窓や換気扇で換気する

⑤ 加湿器の過度な使用を避ける

⑥ 押し入れの戸は普段ある程度開け、

  空気が循環しやすいようにする

⑦ 家具や置物は可能な限り裏側に隙間をつくる


4 結露しにくい暮らし方を知る

室内に発生する表面結露をなるべく抑える住まい方をすることです. 一般的に窓や壁の断熱性がしっかりした家は表面結露現象が起こりにくいとは言え、それだけで十分ではありません.

 

住まい方の工夫 

① 入浴時や入浴後は換気扇を必ずつける

② 調理の際や鍋するときも換気扇は重要.

③ 洗濯室内干しするときは、換気扇をつける

④ 暖房している部屋と、していない部屋の

  温度差を少なくする(不快にならない範囲で)

⑤ 開閉型の灯油ストーブ(石油ストーブや

  ファンヒーター)はなるべく使用しない.

  使用する場は、定期的に窓や換気扇で換気する.

⑥ 加湿器の過度な使用を避ける

⑦ 押し入れ戸は普段ある程度開け、

  空気が循環しやすいようにする

⑧ 押し入れや収納の壁面はスノコを置き、

  布団などが壁に直接触れないようにする

⑨ 家具や置物は裏側に隙間をつくって置く

⑩ カーテンと窓の間は結露しやすいので、

  窓まわりの水滴はこまめにふき取る


(参考) なぜ湿気や結露を気にしなければいけないの?

家は、湿気や結露の影響が続くと「特に深刻な木材腐朽やシロアリ発生」につながるからです.木材を腐らせるのは「腐朽菌」という微生物です.

 

 ●腐朽菌が発生する条件4つ

 ①水分 ②栄養分 ③空気 ④湿度

 

4つのうち、住み方の工夫でコントロールできるのは④だけです.


(参考) 日常できるシロアリ対策

① 雨漏りさせない(屋根・ベランダ・外壁等)

② 建物の間近に樹木を植えない

③ 建物周囲に木材を置きっぱなしにしない、濡らさない

④ 車庫や物置に木材を置きっぱなしにしない、濡らさない

⑤ 木材は地面に直おきしない

 

このようにするだけでも、シロアリが好む環境を作らない事につながります.


参考いただける暮らしの情報ブログ