経年劣化への備え「メンテナンスや修理」
家は年月とともにだんだん傷んできます. 各部の仕上材はだんだん傷み、機械設備は寿命がきます.故障などで寿命がくれば交換すればよいとして、家がだんだん傷んでくるのをどう判断して扱えばよいでしょうか?
1. どんなメンテナンスが必要かを知ること
2. メンテナンスや修理の相談先を確保する
3. 点検アドバイスしてくれる相談先を知る
では見ていきましょう!
最初に…その① 多くの家に共通していること
① 傷みやすいのは「家の外側」が多い.
② ある程度の年月が来たら、点検次第で
実施するのが「メンテナンス」
③ メンテナンスできない傷みは
「修理」という解決策をとる
最初に…その② 何の為のメンテナンスでしょうか?
☑ メンテナンスは、「不具合」とは違い
「経年劣化」です.
☑ メンテナンスは、部位ごとに・個別に
「適切な時期」があります.
☑ メンテナンスは、一定期間ごとに実施し、
「先々悩ましい規模の修理に拡大させない」
ためと言い換えられます.
☑ メンテナンスは、建てる(買う)時にかかる
費用とは別に「先々かかる費用」なんだ
という心構えが必要です.
塗装メンテナンスする際、塗装以外でちょっと手を加えるだけで、雨漏りが発生しにくいよう事前予防することも可能. (雨漏りしてから対応するよりも簡単で確実)
1.どんなメンテナンスが必要かを知る
①-1 屋根
トタン屋根では、概ね8~12年ごとに点検し、色あせ・粉ふき・さび進行など「専門家の意見」を参考にしてメンテ実施時期を想定しましょう.使用材料・立地環境等で耐久力やメンテ法が変わります. 10〜15年位での実施が多く、方法は塗装が一般的です.建物規模や形状により足場が必要です. トタンさびが進みすぎた場合、塗装によるメンテができず、トタン葺替え(交換)になります.
①-2 無落雪屋根
雪の降る地域で見られる無落雪屋根も同様です. 無落雪屋根は足場を必要とせずに塗装メンテナンスすることも可能です. 一方で、屋根にある排水樋(側溝部分)に傷や表面劣化があれば早めに補修することを推奨します.
②外壁
外壁はサイディングやモルタルなど多様な種類がありますが、おおむね表面層の風化・色あせ・粉ふき・浮きなどが見られてくる概ね10~20年ごとにメンテナンス想定しましょう. 方法の一つに「塗装」が挙げられ、足場が必要になります. 事前に専門家に見てもらって方法や実施時期を検討するのが妥当です. ひび割れなど見られる場合は修理してから塗装を推奨します!使用材料・立地環境・建物形状・建築年代などで違います.
代表者ブログ:外壁メンテナンスすることが望ましい3つの理由
③シーリング
シーリングとは主に外壁の継目や目地に使用されるゴム状目地材のことです. 多くの外壁種類で概ね使われており、目的は雨漏り防止です. 経年劣化してくると「人の皮膚のようにシワ」が出来たり部分的隙間が発生しますので、それが見られてきたらメンテ時期です. 材料によりますが概ね10~15年で打ち替えるのが妥当で、足場が必要になります.
④基礎
基礎は、外壁下部と地面の間に見える部分です. その多くは基礎が直接見えてはおらず「モルタル」でお化粧されています. 経年で「ひび割れ」が現れますが、その多くは化粧モルタルの経年劣化です. メンテ方法は主にモルタル部分のひび割れ補修です. ひび割れは基礎まで達していないか、事前に専門者に修理時期を聞いてから補修がよいでしょう.
⑤外の鉄骨や木部
外部に露出している「木材や鉄骨」もメンテナンスが必要です. 3~5年毎にメンテナンス検討しましょう. どちらも塗装でメンテナンスできます.
足場を設置したメンテナンスをするなら!
ポイント① 外壁に取りつく金物類
屋根に取りついている雪止め金具をはじめ、外壁に取りつくエアコン室外機や配管、換気扇部品などは、経年で錆や劣化が見られてきます. メンテナンスで足場を掛けるのであれば、劣化具合に応じて交換・塗装・補修を実施しましょう!
ポイント② 軒裏天井
軒裏天井とは「屋根の軒の出」を地上から見上げて見える部分のことです. 屋根や外壁のメンテ時に一緒にメンテ塗装が可能です. 経年で劣化しにくい部位ですが、雨漏りやスガ漏れの影響で部分変色、部分腐朽している場合があります.その際は部分修理してから塗装すると良いでしょう.
●無落雪屋根 排水樋の清掃
無落雪屋根の排水樋(側溝部分)は経年で落ち葉・ゴミ・雨泥がたまりがちです. 排水泥上げ清掃を
業者さんに頼んでみましょう!
●窓の清掃
窓の外側は、普段ふき掃除出来ないことが多いですから、足場がある際に窓ふきを検討しましょう.
2.メンテや修理の相談先を確保する
メンテナンスするには工事業者さんが必要です.
一般的にメンテナンスの相談先としては、
●建ててくれた工事業者さん
または
●塗装業者さん・シーリング屋さん・足場屋さん等が挙げられます
修理が必要な場合の相談先としては、
●建ててくれた工事業者さん
●板金(トタン)屋さん・大工さん・電気屋さん・水道屋さん等が挙げられます
直接相談先が見つからない、分からないという場合は
●建築士さんやホームインスペクターさんが挙げられます
3.点検アドバイスする相談先を知る
メンテナンスが必要かどうか判断するために、建築士さん・工事業者(塗装・シーリング等)さん・地域のホームインスペクターさんなどが挙げられます.
但し、建築士さんやホームインスペクターさんに相談する場合は、住む地域で活躍している方に絞ったぼうが良いと感じます.
2004年始業.
幾度もの現場実践を通して
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社会へ還元したい
住環境企画
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●建築士事務所登録
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