雪庇とは「せっぴ」と読み、
雪のひさしの事です。
屋根に積もった雪が、
屋根からはみ出して出てくる
現象のことを言います。
一般的に、冬になると一定量の
雪が降る地域で見られる現象です。
雪か多ければ多いほど比例して、
雪庇も大きくなりやすい傾向が
見られます。
●雪庇が出来やすい屋根形状
降った雪がすぐ滑り落ちてしまうような
屋根ではほとんど見られません。
角度が緩い(雪がなかなか落ちない)屋根、
雪止め金具が付いた屋根、
雪がそもそも落ちない(陸屋根など)屋根
で出来やすくなります。
屋根形状による違いはほぼありません。
●雪庇を具体的に見てみましょう
●雪庇は何故できる?
雪は落ちなければだんだん積もります。
積もった雪にまた雪が降ると
垂直に積もるだけでなく、
きのこ状上にどんどん広がって
かさ増しして積もります。
だから屋根からはみ出していくのです。
●雪庇が出来やすい方角
屋根の、東西南北全ての方角において
雪庇ができるわけではありません。
立地場所の風向きが影響します。
西から東に風が多く吹く地域では
雪も西から東に降りやすくなる為、
風下である東側の方に出やすくなります。
●雪庇を放っておくと···
雪庇をそのまま放っておくと、
いずれ自重で落ちます。
暖かい日が増え始める2月下旬〜3月頃
はみ出した部分が一気に落下する
場合もあります。
その威力はあなどれず
真下の人、建物の設備、塀、樹木などに
直撃すると事故や破損が起きるほどです。
大きくなる前に落としておくなどの
注意が必要です。
また、雪庇が出来る付近に
電線の付け根があると
つららも一緒にできる場合があり、
配線や配管の破損に繋がる危険性も
あります。
●雪庇を防ぐには?
自然現象を防ぐことは根本的に出来ません。
一方、
部材を設置して防ぐことはできます。
・新築ご検討中の方は、
相談先の工務店さんに相談してみては
いかがでしょうか。
・設計中の方は、
設計士さんに相談してみては
いかがでしょうか。
・持家で雪庇に悩んでいる方は
条件を満たせば後付け設置できる方法が
あり得ます。
・中古住宅購入検討中の方は
自らの目で見るか、仲介会社へまず
確認してみてはいかがでしょうか。
コメントをお書きください