屋根の雪下ろしをする際、
危険回避のための鉄則があります。
人間が屋根の上で雪を下す作業をする
わけですから、どうなると足元の雪が
滑りやすくなるか?知っておき、
どんなタイミングで雪下ろしをした
ほうが良いのか?
判断する参考になればと思います。
トタン屋根の場合の経験則で
ご紹介します!
まず・・・
屋根雪について知りましょう!
①屋根雪の下層は氷やシャーベット状になっていることが多い
屋根雪を下ろそうと思うのは、
屋根に雪が多く載った時です。
何日かかけ積もった雪の厚みを見て
雪をおろそうと思い、
屋根の少ない雪を見て、雪下ろしを
しようと思う方は、
あまり居られないと思います。
何日かの蓄積で降った雪は、
・積もる迄の期間、晴れの日があった
・気温が0℃以上の日があった
・屋根のすぐ下の部屋で暖房している
日が長かった
などの影響で
雪の下層(特に軒先周辺)は、
氷~シャーベット~水と、変化を
繰り返しています。自然現象です。
見た目は分かりません。
これが滑る要因の一つです。
②屋根に登って歩くだけで、雪に重みがかかっている
当たり前ですが、雪下ろしするには
人が屋根を歩いて作業しなければ
なりません。
屋根雪の上を歩くたびに、積もった雪に
不規則に体重がかかり、雪にひび割れを
起こしやすくなります。
雪に厚みがあるうちは、歩いても
雪下層(トタン付近)に及ぶ体重は分散
されます。
雪下ろしが進み、雪の厚みがなくなって
いくと、体重が分散しにくくなるので、
何気に踏んだどこかで
「雪ごと滑っちゃった」があるのは、
そのためです。
雪下ろししたことがある方の多くが
体験していると思います。
③屋根に上がると屋根の軒先がわかりにくくなる
下からみる雪の端と、
実際屋根に上がって見える雪の端は、
違って見えます。
屋根がまだあると思って足をつくと
そこに屋根が無かった!
という見え方になります。
では、本題です!
●1日中雪下ろしするのは控えましょう!
午後でなく、午前中が良いでしょう。
お昼を過ぎると気温が上がりやすく、
滑りやすくなります。
●天気がとても良く気温が上がる日も控えましょう!
作業しやすいのですが、
雪が午前中から状態変化しやすく
なります。
やるとしてもできるだけ短時間で、
かつ、足元が滑ってきたな~と
感じ始めたらやめて、
別の日にしたほうが良いでしょう。
●雪を全ておろそうとしない
作業が慣れ進んでいくと
「あとちょっとで」など、全部
おろしたい気持ちになってきます。
厚みの半分おろせれば「良し」と
思う心の余裕が必要です。
●軒先側は特に滑りに注意しましょう!
軒先や屋根端の雪を下す際は
特に注意しましょう。
屋根に上がったら、屋根雪の各端を
少しづつかきわけて、
「屋根がどこまでなのか」
早めに確かめましょう。
●2人以上で作業しましょう!
1人作業は控えましょう。
命綱を用意して行うなど、
気を付けましょう。
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